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サターンV型ロケット(アポロ計画時)
アメリカ航空宇宙局(NASA)がアポロ計画のために開発した大型ロケットです。アポロの母船と着陸船を月に送るのに使われました。1967年11月に1号機の打ち上げ試験が行われ、1969年7月に6号機で打ち上げられたアポロ11号が、初めて月着陸に成功しました。その後、アポロ計画が打ち切られる17号までに、すべてのアポロ打ち上げに使用されています。直径10.1m、全長110.6m、重量2913t。(アポロ17号) |
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サターンV型ロケット(スカイラブ計画時)
アメリカ航空宇宙局(NASA)がアポロ計画のために開発した大型ロケットです。20号まで打ち上げる予定だったアポロが17号を最後に打ち上げ中止となったため、3台のサターンV型ロケットが使用されずに残り、そのうちの1台が改造されてスカイラブ計画に転用されました。スカイラブは、サターンV型ロケットの3弾目を用いた宇宙実験室で、地球を周回する軌道に打ち上げられ、無重量を用いた実験や、天体の観測で成果を上げました。 |
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アポロ11号・母船(司令船・機械船)
アポロは、月への着陸を目的とした有人宇宙船で、司令船、機械船、月着陸船で構成されます。司令船と機械船が接続された状態を母船と呼びますが、先端の円錐状の部分が司令船で、後ろの円柱状の部分が機械船です。宇宙飛行士は司令船に乗り月までの往復飛行を行います。大気圏突入時に機械船が切り離され、司令船だけで地球に戻ります。直径(円柱部)3.9m、長さ7.4m、重量約30t。 |
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アポロ11号・月着陸船
アポロは、月への着陸を目的とした有人宇宙船で、司令船、機械船、月着陸船で構成されます。司令船と機械船が、主に月までの往復飛行に使われ、月着陸船が実際に月面に着陸します。西暦1969年7月、アポロ11号の月着陸船は、史上初めて、月の「静かな海」に着陸しました。人類で初めて月面に足跡を残したのはアポロ11号のアームストロング船長です。高さ7m、着陸用の脚を広げた時の幅9.5m、重量約15t。 |
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宇宙飛行士1(アポロ計画)
アポロは、月への着陸を目的とした有人宇宙船で、月着陸船が月面に着陸します。月面は、呼吸に必要な酸素が無いなど、人間が生きられる環境ではないため、月面に降りる宇宙飛行士は専用の宇宙服を着用します。宇宙服は総重量が80kgもあり非常に重いのですが、月着陸船への乗り降りは、はしごを使って行います。月の重力が地球の6分の1くらいしかないため、重い宇宙服を着用していても、宇宙飛行士は自分の力ではしごの昇り降りができます。 |
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宇宙飛行士2(アポロ計画)
アポロは、月への着陸を目的とした有人宇宙船で、月着陸船が月面に着陸します。月面は、呼吸に必要な酸素が無いなど、人間が生きられる環境ではないため、月面に降りる宇宙飛行士は専用の宇宙服を着用します。宇宙服は背中の部分に生命維持に必要な機械類と酸素のタンクが付いており、総重量は約80kgもあります。月の重力は地球の6分の1くらいしかないためこれだけ重い服を着用していても自由に動き回ることができます。 |
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月面車(アポロ計画)
1969年、アポロ11号が初めて月面に着陸してから、しばらくは宇宙飛行士が月面を移動する手段は徒歩だけでした。そのため、調査活動などは着陸船の周辺でしか行えませんでした。月面車は、宇宙飛行士の月面での活動範囲を広げる目的で採用され、1971年7月に打ち上げられたアポロ15号に初めて搭載されました。着陸船に折り畳んで収納され、月まで運ばれます。月面車はアポロ16号と17号でも使用されています。 |
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スペースシャトル(ディスカバリー)
地上と宇宙の間を往復して運行できるように作られた宇宙船がスペースシャトルです。人が乗って宇宙に行く宇宙船本体はオービターと呼ばれ、打ち上げ時には液体燃料タンクと2基の固体ロケットブースターが取り付けられます。1981年4月に1号機コロンビアが初めて打ち上げられました。他に、チャレンジャー、ディスカバリー、アトランティス、エンデバーが作られましたが、コロンビアとチャレンジャーは事故で失われています。 |
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火星探査車(マーズ・バスファインダー)
アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機マーズ・バスファインダーに搭載された小型の6輪車です。マーズ・バスファインダーは火星のヴァリス渓谷に着陸し、この火星探査車を地表に降ろしました。探査車は自立して周囲を動き回り、岩石や土壌の成分、硬さ等を分析し、予定を越えて着陸から3ヶ月近くもデータを送り続けました。アメリカの社会運動家であった女性の名にちなみ「ソジャーナ」と名づけられています。 |
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ルナ・プロスペクター
アメリカ航空宇宙局(NASA)が、1998年に月に送った無人探査機で、月を周回する軌道にのり、月の地図を作ることと、月に水や有用な資源がどの程度存在するかを調べることが目的です。1994年にアメリカ国防省が月に送った探査機クレメンタインのデータから月の南極地域に氷が存在する可能性が見つかったため打ち上げられました。アポロ計画以降、月の探査はほとんど行われず、NASAが月に探査機を送ったのは24年ぶりでした。 |
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エクスプローラー1号
アメリカが最初に打ち上げた人工衛星。1957年10月、ソ連(現在のロシア)が世界最初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げたため、これにショックを受けたアメリカが1958年初頭、急きょ打ち上げたのがエクスプローラー1号でした。この頃、アメリカでは、軍がロケットの研究をしていましたが、1958年10月にアメリカ航空宇宙局(NASA)が設立され、軍事目的以外の宇宙計画や研究が任されることになりました。 |
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ボイジャー
アメリカ航空宇宙局(NASA)が1977年に打ち上げた惑星探査機で、木星より外側にある惑星の探査を目的としています。木星と土星の探査を目的とした1号と、木星、土星の他に、天王星海王星も探査する2号の2機があり、2週間の間に相次いで打ち上げられました。観測終了後に太陽系外へと飛行するため宇宙人に拾われた場合に備え、地球の位置やさまざまな自然、世界各国の音楽などを記録したディスクが載せられています。 |
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バイキング
アメリカ航空宇宙局(NASA)が1975年に打ち上げた火星探査機で、火星に着陸して、生命の有無を調べるのが目的です。1976年に火星に着陸し、地表のカラー写真を撮影したほか、大気成分、温度、地質など、さまざまな観測を行いました。1号と2号が相次いで打ち上げられ、それぞれ火星表面の別々の場所を観測しましたが、生物の存在を示すようなデータを得ることはできませんでした。 |
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シャトル輸送用B−747
宇宙に向けて打ち上げる時以外は自力で飛び立つことができないため、シャトルの移動はシャトル輸送用に改造されたボーイング747で行います。シャトル輸送用の747は、胴体上部にシャトルを背負う形で飛行します。通常はエドワード空軍基地に着陸したシャトルをケネディ宇宙センターに運ぶのに使われます。飛行中にシャトルを切り離すことも可能で、シャトル試作機による大気圏内の飛行試験にも使用されました。 |
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スペースシャトル 打ち上げブースター(白塗装)
スペースシャトルは、打ち上げの時、シャトル本体であるオービターに、液体燃料タンクと2基の固定ロケットブースターが取り付けられます。翼のある飛行機状の機体がオービターで、その腹に取り付けられた巨大なタンクが液体燃料タンク、その両側に取り付けられた長い円柱状のものが固定ロケットブースターです。オービターと固定ロケットブースターは整備を受け何度も使われますが液体燃料タンクは一度しか使われません。 |
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スペースシャトル 打ち上げブースター(錆び止め塗装)
スペースシャトルは、打ち上げの時、シャトル本体であるオービターに、液体燃料タンクと2基の固定ロケットブースターが取り付けられます。翼のある飛行機状の機体がオービターで、その腹に取り付けられた巨大なタンクが液体燃料タンク、その両側に取り付けられた長い円柱状のものが固定ロケットブースターです。液体燃料タンクは使い捨てであり、予算削減のため塗装されていません。液体燃料タンク色は錆止めの色そのままです。 |
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タイタンロケット
大型の衛星や探査機の打ち上げに使用されるアメリカのロケット。1950年代末に軍事的な利用のため空軍によって開発がはじめられましたが、アメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙開発にも採用され、ジェミニ計画などに使用されたほか、有名なボイジャー探査機の打ち上げにも使われています。ミサイルなどの軍事にも利用されていましたが、一部は配備を解かれ衛星の打ち上げに再利用されています。 |
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ハッブル宇宙望遠鏡
ハッブルは宇宙軌道に打ち上げられた天文台で、口径2.4mの大型望遠鏡を搭載しています。地上では大気の揺らぎにより、高性能な望遠鏡でも観測映像にぶれが生じてしまうため、大気のない宇宙空間に望遠鏡を設置し、精度の高い映像を得られるようにしました。1990年に打ち上げられ、スペースシャトルによって整備されます。ハッブルという名前は天文学者エドウィン・パウエル・ハッブルにちなんだものです。
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